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わたしにトリが見えるのは みんなにできることが わたしには できない代わりかもしれません。 わたしには生まれつき 卵巣がなくて 女の子の姿をしているけれど 女の子ではなかったのです だから、好きな人ができても 遠くから眺めることしか できませんでした |
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おふろに入ると いっそ男の子なら幸せだったのかなって いつも思ってしまいます。 そんなときも トリは わたしを励ますように おどけた仕草で そばにいてくれるのでした |
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ごくたまに わたしは 黒い鳥を見ることがあります やっぱり他人には見えていないようで かならず、その鳥のそばには 事切れた人の姿があるのです そんなとき、いつものトリたちは 怯えたようにそそくさと姿を消してしまいます 黒い鳥をはじめて見たのは 大好きなおばあちゃんが亡くなる 前の日のことでした |
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